2024/10/25

11.15 Kun Khmer x KNOCK OUT|出場選手発表記者会見レポート

 

 

 

2024年11月15日(金・現地時間)カンボジア・プノンペンのKambuolで開催される『Kun Khmer x KNOCK OUT』の記者会見が10月23日(水)都内にて行われた。

 昨年末から『KNOCK OUT』と交流が深まっているクンクメール(カンボジアのムエタイ)。KNOCK OUTからカンボジアに選手を派遣し、4月大会ではクンクメールからの刺客ペッカデイが来日、柴田真吾を3R終了直前にKO勝ち。8月大会ではKNOCK OUTvsクンクメール3vs3対抗戦が行われ、久井大夢(TEAM TAIMU)が大将戦で1RKO勝ちしたものの、中堅のデンサヤーム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)と先鋒の小森玲哉(ONE`S GOAL)が敗れ、KNOCK OUT勢の1勝2敗の負け越しに終わった。

 今大会は、ドラゴンボートレースなどが行われるカンボジア最大のお祭りの一環として年に一度行われる、2~3万人の観衆のビッグマッチあり、カンボジアのプロモーターからの要請で実現したもの。KNOCK OUTからは重森陽太(クロスポイント吉祥寺)、古村匡平(FURUMURA-GYM)、下地奏人(RIOT GYM)、新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)、篠原賢(クロスポイント吉祥寺)の5選手が選出され、KNOCK OUT・山口元気代表は「こちらからはヒジありのベストな選手を送り出すことになりました。カンボジアからはチョット・サレイヴァントン(8月大会で久井と対戦)や重森の相手はタイでいったらブアカーオのような存在のような選手らしく、かなり強いベストメンバーを用意してきたようです。日本勢が本当に勝てるのか、ちょっと不安になってきますが、ベストメンバーを選んだので対抗戦にぜひ注目してもらいたいです」と挨拶。

 

 

 

 

 KNOCK OUT初登場となる篠原はカンボジア生まれの17歳で、カンボジアと日本とのハーフ(母親がカンボジア人)。タイのブアカーオのバンチャメークジムで練習し、タイで2戦2勝(2KO)のキャリアがある。カンボジアのジムで練習していた時の先生が今回の重森の対戦相手になるという。カンボジアのクメール語も流暢な篠原は、冒頭でクンクメール語で挨拶し「タイで2戦しているんですけれど、日本の団体絡みの試合は初めてなのである意味、デビュー戦という形になります。それを僕の生まれ故郷のカンボジアで出来るのをとても光栄に思います。2戦はどっちもKOで勝っているので今回もKOで勝とうと思っています。ヒジありルールなので、できればヒジで倒したい。今後の目標はKO勝利を連続でしていくことを目標にしています。新時代の代表選手になれれば」と落ち着いた様子でコメント。

 4月のカンボジア遠征で1RKO勝ちし、チョット・サレイヴァントンと対戦する新田は「今回カンボジアは2戦目になります。久井がやった選手が相手なので試合内容で比べられると思うのですが、ここで倒せば久井との再戦もいけると思います」と、カンボジアで勝利し2022年12月のKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦でKO負けしている久井との再戦につなげたいという。

 そして、古村は「誰よりも派手に倒して、次、タイトルマッチに挑戦するのは俺しかいないことをカンボジアでしっかり知らしめたい」とカンボジアで勝利して、KNOCK OUT-REDライト級王者・重森への挑戦を狙いたいとする。

 続いて重森は「9月から月一ペースで試合をやっていて、今回で3試合目になります。割と怪我も少なくコンスタントに試合が出来ているので、ここでしっかり勝って次のステップにつなげられればと思います。レジェンドの立ち位置の選手をあててくださったので、しっかりとカンボジアの皆さんの記憶に残るような試合をしたい」と意気込みを語った。

 

 

 

 

 なお、今大会の視聴方法について、山口代表は「KNOCK OUTのYouTubeチャンネルなどで視聴できるようにしたい」という。重森が「全勝目指して頑張りたい」というと、山口代表は「もしも全勝できたらボーナスも考えます」とした。

 

 

 

 

■重森陽太(62.5kg契約でChan Rothanaと対戦)
「(対戦相手の印象)ONEで契約を持っているのかな? MMAとかにも挑戦していて、それ以外にも割とムエタイの試合が何試合かあったので、ちょっと拝見させていただきました。
(ムエタイとの戦いが続く中、クンクメールとの戦い方が違うことについて)やることは変わらないですね。今まで自分が培ってきたムエタイをカンボジアでクンクメールの場で披露するという形かな、と思います。クンクメールの選手はアグレッシブに出てきますが、問題はないです。どちらかというと、ムエタイのテクニックの駆け引きの方が難しいというか、すごく苦戦しているところになるので、そういったところが逆に抜いてくれているんだったらやりやすいんじゃないかなと思います。
(古村のコメントを受けて)私の気持ちとしては、チームだからお互いがベストなパフォーマンスをできる空気作りだったりとか、環境はしっかりと整えていきたい思います。ライバル視してももちろんいいと思います。

 

 

 

(KNOCK OUTだけでなくムエタイを背負って戦うという気持ちはあるか?)私はムエタイの中でもすごく尊敬して、目指している選手がイソラサックという師匠になるんですけど、彼のムエタイがすごく好きで、そこを割とタイ人と試合する時もそのテクニックをアピールしたいと思っているので、ムエタイを背負っているかというと、そんな感じではないです。自分が今までやってきたムエタイでクンクメールに勝ちたいと思います。
(どんな勝ち方をしたいか)私はアウェイの状況での試合が大好きなんです。なので会場をシーンとさせるか、凄い日本人が来たと思わせるか。会場を爆発させるか。割と攻撃のラリーが頻繁に行われる大会になると思うので、自分自身で楽しみたいなと思います。最初に始まった10対0の応援がどうなっていくのかといったところを試合を通じて楽しみたいと思います」

 

 

 

 

■古村匡平(63.5kg契約でMeun Mekheaと対戦)
「(対戦相手の印象)対戦相手の動画を見させていただいて、結構アグレッシブなファイターで、カンボジア人だなという戦い方で結構大きく振ってくるし、当たれば倒される危険性もあると思うのですが、絶対に俺の方がパワーあるし、100%KOできる自信があるので問題ないかな、と思います。
(SNSで『ぶっ殺したい』と言っていた重森が同じチームになることについて)大丈夫ではないでしょ(苦笑)。今すぐにでも試合がしたいぐらいなので。KNOCK OUT代表という感じで選んでいただいたので、俺が一番KNOCK OUTという戦い方で、KNOCK OUTを体現する試合をして、しっかり倒してチャンピオンにアピールできる良い機会だなと。ファンには、誰が一番チャンピオンに近いかを証明できたらいいかなと思います。重森選手はKNOCK OUTのチャンピオンなので、相手が強いとかは関係なしにKNOCK OUTの強さを証明してほしいという期待は敵ながらあります。

 

 

 

(KNOCK OUTだけでなくムエタイを背負って戦うという気持ちはあるか?)僕はレックという先生がいて、3~4年くらいずっとムエタイを教えてくれていました。僕自身はそんなにムエタイにこだわりはあまりなくて、ただ強くなりたいというか、強さを証明していきたい。その中の一つとしてムエタイは取り入れてる感じなので、今回ムエタイを代表して出るという気持ちはあまりないですね。ムエタイとキックボクシングをうまくミックスして一番強い形に持っていけたらいいかなと思うので、KNOCK OUTvsクンクメールかなと思っています」

 

 

 

 

■新田宗一朗(60.0kg契約でChhut Serey Vanthongと対戦)
「(対戦相手の印象)今さっき対戦相手を知りました(笑)。
(クンクメール遠征は『もう勘弁してほしい』と言っていたが)ここで勝ったらまた呼ばれるんじゃないかなと思いますけど、これも縁なので試合があれば行きます。今回の相手は日本に来て試合してるんで、こっちも行ってあげるのが恩じゃないですけど、やっぱり現地の人は現地で戦うのが一番強いと思っているので、そこで勝てれば一番利益はあるかなと思っています。

 

 

 

(アウェイの中で試合をした感想)自分が行った時も観客はすごかったんですけど、やっぱり応援は向こうの方がすごく、判定基準も向こうの判定もあるんじゃないかなと。倒れてもなかなかダウンにならなかったり、すぐに立ち上がれば、すぐファイトみたいな展開になるので、やっぱり倒しに行かないといけないと思います。
(前回は少しでも応援の声はあったか)いや自分の応援はなかったですね(苦笑)。セコンドだけが声を出してました」

 

 

 

 

■篠原賢(55.0kg契約でPhaneth Kun Khmerと対戦)
「(対戦相手の印象)まだ映像は見ていません。
(カンボジアには何歳までいたか)2歳までいて、それから日本に来て、夏休みと冬休みの度に旅行というか、行くときは1カ月ぐらい行ってます。
(KNOCK OUTvsクンクメールということでKNOCK OUTサイドから出ることに複雑な気持ちはないか)重森さんの対戦相手が僕の師匠なので、複雑な気持ちというよりかは成長する姿を見せれるな、というプラスな気持ちで捉えています。
(戦績の2KOは何で倒したか)1戦目はハイキックで、向こうからタオルが投入されてTKO勝ちでした。2戦目は左ミドルが相手の肘の下の少し神経にかかるところに入ってTKOみたいな感じになりました。

 

 

 

(今回はヒジで倒したいということだが、倒せる技はたくさん持っている?)そうですね。蹴りが好きで、倒せる技はいっぱいあって自信があるので、派手なKO勝ちを狙います。
(今後はKNOCK OUTを主戦場にするのか)僕はもちろん出場したいという気持ちがあります。そしてもちろんチャンピオンになるという気持ちもあります。最終的な目標としてはONEの世界王者になりたいと思います」

■下地奏人(63.0kg契約でThy Varithと対戦)
※会見欠席