2024/11/27
12.30 K.O CLIMAX 2024|第二弾対戦カード発表記者会見レポート
12月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される『K.O CLIMAX 2024』の記者会見が行われ、追加対戦カードが発表された。
今大会注目のKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定ワンデートーナメントは当初、久井大夢(TEAM TAIMU)vs下地奏人(RIOT GYM)、ロムイーサン・TIGER REON(REON Fighting sports GYM)vsピッチ・ソムパッツ(カンボジア/クンクメール)の組み合わせが決定していたが、ソムパッツ陣営より「抽選で公平にやってほしい」との猛抗議が入ったために、改めて組み合わせ抽選会を行うことに。ソムパッツはリモートでの参加となり、下地奏人vsロムイーサンTIGER REON、久井大夢vsピッチ・ソムパッツの組み合わせが決定した。
今年5月のカンボジア遠征試合でソムパッツに敗れている久井は、決勝戦では11月2日の福島大会で敗れているロムイーサンとの再戦の可能性もあり、「このトーナメントは自分がリベンジして優勝するためのトーナメントだと思っています。二人を倒して勝てば、誰にも文句は言われない。必ず優勝します」と2選手にリベンジして優勝すると宣言。もともと一回戦で対戦する予定だった下地に対しては「年は1個上で強いと思いますが、自分の相手ではないと思っていました」と特に意識していないという。
これを受けて、下地は「久井選手がリベンジするためのトーナメントと言われましたが、自分がここで一発食ってチャンピオンになって、自分の存在をもっと証明できたらなと思います」と久井の思い通りにさせないと反発した。
また、ロムイサーンは「試合が楽しみです(相手の印象)映像を少し見ましたが、頑張ります。(クンクメールとの対抗意識は)ないです」と片言の日本語でいい、リモート参加のソムパッツは「久井ともう一回試合ができて嬉しいです。一生懸命試合をします」と意気込みを語った。
■ISKA世界スーパーフェザー級(K-1ルール)王者決定戦 3分5R
龍聖(Team KNOCK OUT)vsブライアン・ガビオ(アルゼンチン)
6月23日、久井大夢とのKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦で初敗北を喫して以降、試合から遠ざかっていた龍聖はISKA世界タイトル戦が決定。相手のガビオは38戦36勝(26KO)2敗の戦績を持つ23歳で、メインイベントチャンピオンシップ63kg王者、ガラ チャンピオンシップ63kg王者のタイトルを持つ。会見に同席した山口元気代表は「非常に好戦的な選手を選びました。普段は60kg以上の階級でやっている選手で、非常にパワフルな選手です。本当に59kgに落ちるのかなと再三確認は向こうにしました。非常に体も一回り大きいぐらいで、危険な相手かなと思います」と龍聖には危険な相手を用意したという。
半年ぶりの試合となる龍聖は「ISKAの世界タイトルは魔裟斗さんや武尊選手が持っていたりと、前からやってみたいと興味があったベルトなので、すごくいいマッチメイクを組んでくださり本当に感謝しています。このベルトが僕のゴールじゃなく、本当に欲しいのは小僧(=久井大夢)が持っている黒いベルト(KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座)なので、白いのをしっかり獲って、来年6月にやり返したいと思います」とISKAのタイトル獲得後は、久井が持つベルト奪取&リベンジを目標に掲げる。
相手については「映像を見たところ、ガードが高くてゴリゴリしていました。僕は去年にアルゼンチンのファク・スアレスとやったんですけど、スアレスをもうちょっと速くしたタイプ。右フックと右のローキックの右の攻撃をしっかり気をつけたい」と右の攻撃を警戒。
初の5R制については「最初から行こうとするとポカすることが多いので、丁寧に攻めていって左ハイで倒したい」と左ハイでのKOを予告した。
初敗北からのこの半年間の期間で強化してきたことを聞かれると「ずっと半年間しっかり練習していました。改めて格闘技は攻撃をもらっちゃいけないなと思いましたし、距離感からしっかり見直してディフェンス面を重点的にやってきました」と久井戦で2回ダウン取られたことをきっかけに防御面を徹底してきたとする。
また、10月には以前から対戦が期待されている軍司泰斗が10月にISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得し、マイクアピールで「龍聖、いつか僕が階級を上げるのでやりましょう」とアピールしたことを受け、龍聖は「場所があるんだったらやりたいというのはあります」と答えた。
■ISKAインターコンチネンタルバンタム級(K-1ルール)王者決定戦 3分5R
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)vsドスティン・オルティス(スペイン)
10月大会でHOOST CUP日本バンタム級王者・國本真義との激闘を制した古木の国際戦が決定、24戦19勝(8KO)5敗の戦績を持ち、WAKO世界王者(56.4kg、K-1ルールで2023年と2024年に獲得)、FEKMスペイン57kg王者、ISKAスペインフェザー級1位の24歳・オルティスとの一戦が決まった。
会見に出席した古木は「相手はパワーもスピードもあって、勢いが強いのでその勢いに飲まれないように気をつけます。初の5Rですが、自分と噛み合う試合になり、KO決着になると思います。2つ目のベルトになるので絶対に獲りたい」と世界タイトル奪取に向けて力強い意気込みを語った。
■KNOCK OUT-UNLIMITED -63.0kg契約 3分3R・延長1R
バズーカ巧樹(菅原道場)vs大沢文也(ザウルスプロモーション)
バズーカ巧樹
「どんな手を使ってでも潰します。
(UNLIMITEDルールに印象)ルールはよくわかりませんが、楽しみです。
(対戦相手の印象。どう勝ちたいか)逃げないでもらえたら。
(大沢とは2018年5月に対戦して以来の再戦について)あの頃の今と自分とは違うので、試合で逃げないでもらえれば。
(UNLIMITEDルールをやる理由)ルールは何でもいい。これが一番面白そうかなと思います」
大沢文也
「階級もルールにそっちに合わせているので、何も言うことはないですけど、ルールはMMAルールでいいんじゃないかなと思っています。僕はKOの少ない泥試合ファイターですけど、今回オープンフィンガーグローブは初めてなので、激しい試合を見せられたらと思います。RIZINの新居すぐる選手や高木凌選手と組み合った練習とかをしていい練習をさせてもらっています。
(UNLIMITEDルールの印象)初めてのルールではあるんですけど、関節技もない、寝技がないMMAって感じ。栗秋選手が言ってた通り、喧嘩って感じだと思うんですけど、楽しそうだし面白そうだなと。
(対戦相手の印象。どう勝ちたいか)単純に好きか嫌いかは置いといて、全然すごくいい選手だなと思いますね。熱い試合をしてるし、前にも出るし、下がりながらも距離をとって試合をできるし、キックが上手い印象です。
(バズーカとは2018年5月に対戦して以来の再戦について)昔やったルールと違うし、あれから年月も変わってるし、再戦という気持ちは全くないです。
(UNLIMITEDルールをやる理由)戦えるんだったらどのルールでもいいし、どの階級でもいいですよと言ったら、まさかのそのルールで来て、ぶっちゃけ嫌だったんですけど、今更、嫌とは言えなくなりました」
■KNOCK OUT-UNLIMITED -61.5kg契約 3分3R・延長1R
重森陽太(クロスポイント吉祥寺)vs倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe/MAJESTIC)
重森陽太
「今回KNOCK OUTの年末の大きな大会に出られることを嬉しく思います。今回、UNLIMITEDルールとなりますので、年末のお祭りに相応しい、皆さんが楽しみになるような試合ができれば、と思います。
(UNLIMITEDルールの印象)UNLIMITEDルールが始まってから1年たらずで、そんなに時間が経ってないのでまだ未完成なところはあると思っていて、全員が分からない状態になっていると思うんですけど、この試合でだいぶUNLIMITEDルールの良いところ、悪いところが明確になってくるのかなと思います。
(対戦相手の印象。どう勝ちたいか)これはシンプルだと思いますよ。投げるか蹴るか楽しんでください。
(試合で見せたいこと)私も進撃キッカーと呼ばれているので蹴りを見せていきたいと思っていて、MMAはあまり蹴りをしっかり蹴る選手が少ないじゃないですか。それは寝技だったりとかでしっかり蹴るシチュエーションがないというのもあると思うんですけど、そういった中でデメリットとかをしっかりと理解した上で、自分の蹴りを見せれたらいいなと思っています。
(UNLIMITEDルールに向けての練習について)先週カンボジアで試合したばかりなので、そこまでガッツリ入り込めてはいないんですけど、クロスポイントはRIZINのチャンピオンはいますし、あとMMAのクラスとかもあるし、MMAのスタジオもすごく充実しているので、環境としてはこれ以上ないくらい充実しているので、そういう練習に出ながら、いつもの練習プラスアルファという感じですかね。練習量を増やして取り組んではおります。
(今後MMAの挑戦の可能性もあるか)MMAは視野には入れてないです。今回は12月30日の大きな大会というのと、相手は倉本選手というので、やらせていただく形になりました。
(UNLIMITEDルールをやる理由)大きな理由は2つあり、1つは相手の倉本選手を用意してくださったということ。もう1つは、私は2月にクロスポイントに籍を置かせていただいて、いろんなことに挑戦したいというのもあって、あとは私をどのように導いてくれるのかというのも非常に期待しているところですので、来たお話は何かしらの意図があるとわかっているので、そこは選手として全力で応えられるように努力しようかなと思います。
(倉本の投げ技宣言を受けて)私はもともとあんまりMMA好きじゃないんですよ。野蛮じゃないですか。ムエタイもなんで転ばされたりとか、後ろを向くとあんなに点数をとられるかというと、立ち技でそういう場面になるとトドメをさされちゃうでしょといった意図があるんです。私は5歳の頃からムエタイに精通しておりますので、そういった意識は割と他の立ち技の選手よりも強いのかなと思っています。ですので、投げられるとは思うんですけど、しっかりと自分のチャンスを見つけて戦っていこうかな、と思っています。
(身長差を活かしてどう戦うか)私も大体、背が低い選手と試合することが多いんですけど、今回に限っては身長差が割としっかりあって、前回KNOCK OUTでやったマルコス選手との試合の時は、その身長差は私が高いから有利かなと思ったんですけど、それこそマルコス選手もいつも大きい選手と試合をしていたので慣れていたのは実は相手だったので、ちょっとやりにくいなという展開がありました。そういうふうにならないように、身長差がしっかりとあることを想定して仕上げていこうかなとは思っています。リーチ差は私の利点になってくると思うので、しっかりと活かせらればな、というふうに思っています。
(2021年12月のSBで笠原弘希に投げられて逆転負けしていることについて)もうムエタイの戦い方そのままいってやろうと思って、ほとんどSB対策の練習をしなかったんですよね。今回は私の技の何が良くて、何が危険なのかということをしっかりと意識した上でやっていこうかなと思っているので、投げをしっかりと想定して準備していこうと思っています。投げはやっぱり怖いんですよね。普段投げられることはないので、それよりもUNLIMITEDルールで立ち技の選手はどこまでやれるのかの指標になると思うので楽しみたいと思います」
倉本一真
「今回、このような大きい大会に呼んでいただきありがとうございます。今回またRIZINの方からお声掛けいただきこの試合に出ることになったんですけど、KNOCK OUTのファンの皆さんは僕のことをまだ知らないと思うんですけど、今回インパクトある試合をして、しっかり勝って僕のことを知ってもらえるように頑張るんで、楽しみにしててください。
(UNLIMITEDルールの印象)自分はMMAファイターなので、このルールは絞めと関節技がないルールだと思うんですけど、この前の試合(栗秋vs中村優作)を見たらブレイクが早いないうのもあったのですが、でも今日はめちゃくちゃ長くしてもらえるということをお聞きしたので、ちょっと安心かなと(寝技の秒数制限はなく、攻撃が続いていたら続行されることに変更)。そういう、割と自分はそのルールで戦っている方だと思うので、しっかりと自分らしい試合をして勝ちたいと思います。
(対戦相手の印象。どう勝ちたいか)重森選手はこのKNOCK OUTのチャンピオンであり、立ち技のスペシャリストだと思っているので、リスペクトを持って戦いたいと思います。
(試合で見せたいこと)一応、僕は投神と言われていて、UNLIMITEDルールが始まってからあんまりまだそういう面白いことは起こってないんじゃないかと思うので、僕は投げ、テイクダウンで面白いところを見せれたらなと思います。あと、パウンドも特に楽しみにしています。
(重森の怖いポイント)やっぱり蹴り、ヒザ、ヒジですね。そこがムエタイの試合を見させてもらったら鋭いので、そこに一番注意しようかなと思います。
(MMAの怖さを教えてあげようという気持ちはあるか)そんなことは特にないですけど、すごい面白い試合になると思うので、僕らの試合が一番面白かった、UNLIMITEDルール最高と言ってもらえるような試合をしたいですね。
(ジャーマンスープレックスは見せるか)外で、もし喧嘩で投げたら一発で殺せちゃう危ないもの。RIZINだとリングが割と柔らかくてあんまり効かないんですけど、そういう危険な投げというのは、日々僕も考えていて結構練習で優しくやった時に限って相手は失神しちゃう時がたまには起こっちゃって申し訳ないんですけど(苦笑)。これが効くんやとか、そういう技を常に考えているので、リングは硬めでお願いします(笑)。そんな投げ技を見せたいと思います。
(身長差は投げで障害にならないか)特にそんな障害にならないです。僕とやる選手は大体、みんな大きいんですよ。なので、あんまり自分より小さい相手とやる方が珍しく、そういう中でも、重森選手は過去一大きいのですが、大きいから投げられないとかは特にないんですよね。潜り込めるのでそこは気にしてないです。
(今回は何回投げを狙うか)修斗時代は投げまくった試合があり、修斗はリングが硬いので結構効くんです。修斗の試合では何回投げたいからと投げたわけじゃなく、たまたま馬鹿の一つ覚えでダメージを与えられたからそれをやったわけで、数を数えるつもりはないです。一撃必殺的な感じで決めたいなと思っています。ちなみにあの時は8回ぐらいジャーマンを投げましたね」
■KNOCK OUT-UNLIMITED -58.0kg契約 3分3R・延長1R
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)vsカルロス・モタ(ブラジル)
栗秋祥梧
「2回目のUNLIMITEDルールがすごく楽しみです。2024年最後のKNOCK OUTでしっかりKOして勝ちたいと思います。来年にいろんなことに挑戦していきたいので、それに向けてもいい相手なのでしっかりKOして来年につなげたいです。
(UNLIMITEDルールの印象)喧嘩とあまり変わらないのかなと。OFGということもあって、倒しやすいしカウンターが取りやすいのかなという印象はあります。
(対戦相手の印象。どう勝ちたいか)印象はちょっとあんまりよくわかんないんですけど、自分らしい試合をします。
(UNLIMITEDルールに向けての手応えについて)UNLIMITEDルールだけの練習ではなく、立ち技、キック、MMAにも適した練習をずっとやっているので、感覚的には一段と体が強くなったり、スピードもついてきているのではないかと思っています。当日が自分もすごい楽しみです」