2022/10/06

10.16 KNOCK OUT 2022 vol.6|カミ シロ インタビュー公開!

 

 

 

「知名度を上げるにはオイシイ相手。テクニックの部分に注目してください」

 

 

10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-RED スーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で新田宗一朗と対戦するカミ シロ。30歳でプロでは8戦目、「キャリアは浅いけど若手ではない」と自ら語るカミ シロだが、他団体のベルトも持っている新田に勝って知名度アップも狙っている。そんな彼が常々狙っている勝ち方とは?

 

 

 

 

 

-- 9月13日の記者会見で、相手の新田選手とも顔を合わせました。会見でのやりとりも含めて、どう思われましたか?

 

カミ シロ やっぱり対面して背が高いなと思ったのと、僕に対しては「興味ないです」みたいな感じでしたけど、キャリアとか戦績とか考えたら当然の反応かなとは思いました。そこに対して特に何か思ったりとかはないです。

 

-- あの会見では、リングネームが「カミ シロ」ということで、「カミ」と「シロ」の間に半角スペースが入ったことと、その理由についても話が及びました。改めて聞かせていただけますか?

 

カミ シロ ジムのオーナーがリングネームを考えてくださって、その際に画数とかの関係で「カミ」と「シロ」の間が空いた方がいいと。だから一応、「カミ」が苗字で「シロ」が名前という扱いにはなってるんですが……「カミ」さんというのも妙じゃないですか(笑)。だから自分としては「カミシロ」で呼んでもらえればいいんですけどね。

 

-- 了解しました(笑)。今回はスーパーフェザー級での出場です。これまでのライト級から下げて、体作りなどの準備という点ではいかがですか?

 

カミ シロ 通常体重が71~72kgぐらいで、ライト級で試合をする時は3週間ぐらいで落としてたんですけど、今回は1ヵ月前から食事だったりを意識するようにはしてました。これまで61kgで試合したことはあるんですけど、60kgは初めてなんですよね。中学生時代以来の体重になるので、ちゃんと落ちるのかな?という心配は多少ありますけど。

 

-- 落とした状態でどれぐらい動けるかという問題もありますよね。

 

カミ シロ そうですね。まあもともと、62.5kgの時は「もっと絞れるな」という思いがあって、たぶんベスト体重は61.5kgとか、そのへんなんですよ。ただ『KNOCK OUT』はそのあたりがないので、今後については60kgか62.5kgか、どちらも考えてはいます。

 

-- ということは、完全にスーパーフェザー級に転向するというわけでもない?

 

カミ シロ 初めてなので、やってみてというところもあります。まあ今回は60kgでのオファーが来たからやってみるという感じでもあるので。僕、デビュー戦は67kgでの試合だったんですよ。

 

-- あ、そうなんですね!

 

カミ シロ その頃は通常体重も74kgとかあったというのもあって。まあ、今でも減量に関してはライト級でやった方が楽ではあるので、今回やってみて、改めて考えてみたいと思ってます。スーパーフェザー級はここから盛り上がってきそうな階級でもありますけど、とりあえずは目の前の試合のことに集中してますね。

 

 

 

 

-- その次戦なんですが、改めて新田選手の印象というと?

 

カミ シロ いつも相手の映像は1~2回ぐらいしか見ない方で、今回もそうなんですけど、落ち着いて戦ってるなという印象ですね。基本的な動きは何でもできるし、その上で落ち着いてるなと。特にヒジだとかミドルだとかを警戒しなきゃ、というのはないですけど、全体的にいい選手かなと。

 

-- ではご自身としては、どう戦ってどう勝ちたいですか?

 

カミ シロ 全ての試合についていつも思ってるんですけど、僕はヒジで切って勝ちたいんですよ。というのも、プロデビュー戦の時にヒジで切られて負けてるんです。そこでいったん格闘技をやめたんですけど、やっぱり切られて負けたのが悔しくて戻ってきたので、毎試合ヒジで切って勝ちたいなとは思ってます。ヒジなしの試合もやりましたけどね。

 

-- そんな思いがあったんですね。

 

カミ シロ これまでに1回ヒジで切って勝った試合はあるので、あの悔しさを晴らすという目的自体は達成してるんですけど、今も毎回切りたいなと思ってます。ただ、新田選手は背が高いので、ヒジを入れるのは難しそうだないうのもあるんですが。

 

-- ここまでの『KNOCK OUT』での戦いについてはどう感じていますか?

 

カミ シロ 何だかんだ言って、『KNOCK OUT』ではまだ2回しか勝ってないんですよね。だからまだ知名度も高くないですし、まだまだこれからかなと思ってますね。そのためにも、新田選手はオイシイ相手だなと。

 

-- そのオイシイ相手を食うために必要なものとは?

 

カミ シロ 試合でいかに練習の動きが出せるかだと思います。僕はけっこう緊張するタイプで、試合映像を見返すと、「動きがぎこちないな」とか「ここで何であの技を出せなかったんだろう。練習はすごくしたのに」というのがけっこうあるので、そういったことをなくしていけるようにしたいです。そのためには試合を重ねるしかないのかなあとも思いますけどね。

 

-- 勝っていくために、今所属しているPHOENIXの練習環境はいかがですか?

 

カミ シロ 環境はいいですよ。練習相手の選手もいるし、ミットもよく持ってもらえるので。だから今の環境でしっかり練習した上で試合数を重ねれば、もっと実力がついていくんじゃないかと思ってます。

 

-- その上で目指すところは?

 

カミ シロ 「何が何でも、絶対ベルト獲ってやる!」という感じでもないんですよ。もちろん獲れたらいいなとは思ってますけど、そこはやっていくうちについてくるものなのかなと思っているので。僕はキャリアはあるけど若手というわけでもないので。ただ、今回の相手はベルトを持っている選手なので、ここで勝てればちょっと気持ちも変わってくるかもしれません。

 

-- では、今の選手として一番のモチベーションはどういうところにありますか?

 

カミ シロ 僕は単純に戦うのが好きなんですよ。キックなりムエタイなりで戦うのが。だから練習して試合して、というのが好きなので、それ自体がモチベーションですね。その結果、いい試合ができて勝てれば文句ないという感じです。

 

-- 最後に、今回の試合で一番注目してほしい点はどこですか?

 

カミ シロ 僕はガツガツした試合よりもテクニカルな試合をしたいので、細かいテクニックの部分に注目してもらえたらと思います。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

カミ シロ
所属:PHOENIX
生年月日:1991年12月4日
出身:北海道広尾郡出身
身長:172cm
戦績:7戦4勝(2KO)2敗1分
獲得タイトル:北斗旗全日本空道体力別選手権大会-240クラス優勝(2017年、2018年)