2022/11/02
11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|老沼隆斗 インタビュー公開!
「ここから勝ってまた波に乗る。『KNOCK OUT』にフライ級を!」
11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「KNOCK OUT-REDー50.8kg契約/3分3R・延長1R」で、阿部晴翔と対戦する老沼隆斗。以前にはREBELS-REDスーパーフライ級王座を保持していた老沼が、1年ぶりに『KNOCK OUT』に参戦。今回はベスト階級と言うフライ級に近い50.8kg契約での試合で、復活にかける気持ちが強い。そんな彼がこの試合に抱いている意気込みとは?
──9月の他団体参戦に関しては、いろいろ大変でしたね。
老沼 ホントに……いろいろありました(笑)。
──そこから切り替えてまた次に向かうのは、けっこう難しかったんじゃないですか?
老沼 落ち込んだということはないですけど、モヤモヤした感じになっちゃって、煮え切らないというか、何とも言えない感情が残りましたね。
──いい部分も悪い部分も含めて、今回の試合に影響する部分はありますか?
老沼 いや、もう次は別物と考えて切り替えているので、よくも悪くも次の試合は関係なくできると思います。
──それはよかったです。ということで次の対戦相手は阿部晴翔選手ですが、印象は?
老沼 同じジムの松﨑公則さんが引退試合を戦った相手なので、その時に試合は見たんですけど、対戦することになるとは思っていなかったので、そんなに意識はしてなかったんです。でも試合が決まってちゃんと映像を見たら、回転が速くて全体の動きも速いなと思いました。
──特に警戒する部分は?
老沼 パンチでKOしたりダウンを取っている試合をいくつか見たので、右のフック気味のストレートが強い印象があるので、そこは警戒しようと思っています。
──逆に自分の、この試合のテーマは?
老沼 テーマは「復活」ですね。最近なかなか勝ててないので、しっかり自分の存在をアピールするというか、「まだやってるんだぞ」というところをしっかり見せたいと思います。
──『KNOCK OUT』のリングも昨年11月(花岡竜にKO負け)以来、1年ぶりですよね。この間の不調の理由はどこだと思っていますか?
老沼 やっぱりテクニックのある選手と対戦した時に、今イチ自分のいいところを出し切れていないというか……うまい相手に付き合っちゃって、そこで負けちゃってると思うので、もっと自分勝手というか、空気を読まないところを作っていけたら、もっと攻め手が広がるのかなって思いますね。
──そう聞いて思ったんですが、タイトルを持って勝っていた時期は確かに、相手どうこうではなく自分のペースに持ち込む戦いをしていたと思います。
老沼 そうなんですよね。それが最近、うまくハマっていない感じになっちゃってるというのが一番の敗因なのかなと思っています。
──そこを改善するために、どんなことを意識して練習していますか?
老沼 これは作戦になっちゃうので、あまり言えないんですけど(笑)……自分のペースを作れるような技のバリエーションをどんどん増やしていこうというイメージで、鈴木秀明会長に教えてもらっています。今はかなりいい感じにできていると思うので、このパターンをしっかりと試合で出せたらいいなと思っています。
──先ほどの阿部選手の印象からすると、すごく大雑把に見ると「蹴りvsパンチ」の試合になるのかなと思ってしまうんですが……。
老沼 見る人はそう見るのかなと思います。僕は蹴りが得意で、相手の選手はパンチが得意なので。けどまあ、実際どうなるかは当日のお楽しみにしておいてください。
──了解です(笑)。今回はフライ級に近い50.8kg契約での試合です。以前には「フライ級で強いタイ人と戦っていきたい」とおっしゃっていましたが。
老沼 この階級だとタイ人が強いというのもあるんですけど、自分の体格的にフライ級が一番合っていると思うので、これからはこの階級でやっていってまずはベルトを獲りたいと思っています。
──以前はスーパーフライ級でタイトルを保持していました。その頃は上げて戦っていたということだったんですか?
老沼 いや、スーパーフライ級でもできることはできるんですよ。ただ、王座決定リーグ戦がスーパーフライ級で行われたので、そこに合わせたという感じです。でも僕の体格とか相手の大きさとかを考えると、フライ級の方がベストなパフォーマンスを出せるかなと思って。だから、まだ『KNOCK OUT』にはフライ級がないんですけど、わがまま言って試合を組んでもらいました。
──そこなんですよ。ここからは階級を作ってもらうための戦いということになりますね。
老沼 そうですね。やっぱり『KNOCK OUT』でフライ級ができれば一番いいので、ここから試合で魅せて、宮田プロデューサーを動かさないとという感じですね。
──そのためには勝ち方も求められると思うんですが。
老沼 昔、連勝してノってた頃は、勝ち方にもこだわって「KOしたいな」とか思ったりもしてたんですけど、とりあえず今は、また勝っていくことが大事かなと思うし、特に今回は自分自身、負けたら後がない状況だと感じているので、しっかりと勝つことがテーマですね。内容で魅せてやるというより、練習でしっかりと追い込んで試合でしっかりと勝つ、今はそれだけです。
──まずは結果をというところですね。松﨑選手が引退されたりもして、ジムの方でもトップ選手という存在だと思いますが。
老沼 まあ僕も、「あと5年やるぞ」という感じでもなくて、残りの選手生活は自分の気持ち次第みたいなところがあるんですよ。気持ちがノればやるし、ダメだと思ったらやめちゃうみたいなメンタルの弱さがあるので、また勝って連勝して、また頑張ろうと気持ちがノれるようにしていきたいです。練習に関しては、会長が今まで以上にミットをやってくれる時間がすごく増えたので、そこはすごく充実しているし、会長の時間をいただいているので絶対に勝たないと、という意識がまた強くなってます。
──「あと5年やるという感じでもない」と聞いて確認してしまいましたが、まだ24歳じゃないですか!(笑)
老沼 そうなんですけどね。僕はデビューしたのも16~17歳ぐらいでしたし、最初からそんなに長くはやらないと思っていましたから。10年やるかやらないか、どうかな?と思ってたぐらいで。最初、ジムを移籍する前は数戦やったらやめようかなという感じだったんですけど、やってる内にのめり込んで今に至ってるので。
──では、ここからまたのめり込まなきゃですね。
老沼 勝って結果がついてくれば、「またやっていこう」という気持ちになると思います。今は連敗で、崖っぷちだと思ってしまっているので。勝てば気持ちもリセットされると思うので、今は結果がほしいです。
──では最後に、今回の試合で特に注目してほしいポイントはどこでしょう?
老沼 自分の存在を見に来い、という感じですね。老沼隆斗という選手を見に来てくれと。蹴り技とかじゃなくて、存在そのものを見てほしいと思います。記憶にも記録にも残る試合にしたいと思っているので。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
老沼隆斗
所属:STRUGGLE
生年月日:1998年8月4日
出身:東京都足立区出身
身長:161cm
戦績:26戦18勝(6KO)7敗1分
タイトル:元REBELS-REDスーパーフライ級王者